岩手県 衆議院岩手1区

衆議院岩手1区 次期(第50回)衆議院議員総選挙当落予測

岩手1区 区域

盛岡市、紫波郡(紫波町、矢巾町)

岩手1区 情勢分析

小選挙区制施行以降、達増拓也さん(現岩手県知事)が新進党、自由党、民主党から出馬して4選と、自民党の候補者を破っており、岩手県の「小沢王国」の一翼を担った。

2006年に達増さんが岩手県知事選に出馬し辞職したことをうけて行われた2007年の補欠選挙では、民主党の階猛さんが圧勝した。

階さんは、小沢一郎さんの側近だったが、2011年の東日本大震災を機に関係が悪化し、翌年小沢さんが結党した「国民の生活が第一」には参加しなかったため、2012年の総選挙では、小沢さんは刺客候補として達増の妻・陽子さんを送り込んだ。

しかし、階さんは議席を守り、この選挙区で名実ともに小沢さんの影響下から外れたことになる。この選挙では自民党に追い風が吹き、高橋比奈子さんが16年振りにこの選挙区から自民党候補として比例東北ブロックで返り咲き、岩手県内においては1946年当選の菅原エンさんから数えて66年ぶりに女性衆議院議員としての座を獲得した。なお、達増陽子さんは比例復活も出来ずに3位で落選した。

前々回(2017年第48回衆議院議員総選挙)は、小選挙区では立憲民主党から出馬の階さんが勝利するも、自民党の高橋さんも比例復活で当選した。

前回(2021年第49回衆議院議員総選挙)の前年、2020年に階さんと小沢さんは立憲民主党へ合流するも、小沢さんが代表の党岩手県連と階さんとの間で政治資金を巡るトラブルが発生した。2021年8月には、県連は独自候補としてフリーアナウンサーの佐野利恵さんを岩手1区に擁立する方針を固め、党本部へ公認申請するなど、民主党の分裂時から二人の確執は続いている。総選挙直前の10月に党本部は階さんを岩手1区に、佐野さんを比例東北ブロック単独で擁立する方針を決め、県連は同方針を容認したものの階さんへの支援を拒んだが、一部の県議などは独自に階さんを支援するなど、小沢さんと階さんの対立は根深い。

総選挙では、階さんと高橋さんの事実上の一騎討ちとなり、階さんが高橋さんの比例復活を許さずに6選となった。比例単独下位で落選した佐野さんは、総選挙後に立憲民主党を離党した。

小選挙区制施行以降、自民党の公認候補が一度も小選挙区で勝利したことがない選挙区である。

自民党岩手県連は、2023年6月、海軍大臣として日独伊三国同盟に反対し、戦争終結にも尽力したとされる盛岡市出身の米内光政元首相のひ孫に当たる岩手県議の米内紘正さん(36歳)を擁立することを決めた。

岩手1区 次期衆議院選挙(第50回衆議院議員総選挙)予測

次期衆議院選挙(第50回衆議院議員総選挙)では、立憲民主党・階さんと自民党・米内さんの事実上の一騎打ちが予想されるが、階さんが一歩リードか。

【岩手1区予想】第50回衆議院議員総選挙

立憲民主階猛(現)
自民党米内紘正

(予測は2023年9月20日現在)

以上

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