秋田2区 区域
能代市、大館市、男鹿市、鹿角市、北秋田市、潟上市、鹿角郡(小坂町)、北秋田郡(上小阿仁村)、山本郡(藤里町、三種町、八峰町)、南秋田郡(五城目町、八郎潟町、井川町、大潟村)
秋田2区 情勢分析
自民党で農林水産大臣、防衛庁長官などを歴任した野呂田芳成さん(8期、2008年政界引退、2019年死去)が強固な地盤を築いていた選挙区。
2005年の総選挙で野呂田さんは、郵政民営化法案に反対票を投じたことから、自民党の公認を得られず無所属で出馬したが、自民党公認の新人小野貴樹さんを大差で敗り、議席を死守した。
民主党が大勝利をおさめ政権交代が実現した2009年の総選挙では、野呂田さんの政界引退後の自民党は、前年の参院選に秋田県選挙区から出馬して落選した金田勝年さんを野呂田さんの後継として公認した。
一方野党は、元小坂町長で総選挙前の2009年4月に行われた秋田県知事選に出馬するも落選していた川口博さんが民主・社民・国民新3党の支援を受けて無所属で出馬した。
結果は、川口さんが小選挙区で勝利して初当選、金田さんも比例復活に回り初当選(惜敗率98.56%)。
民主党が全国的な逆風にさらされ、自民党優勢だった2012年の総選挙では、金田さんが民主党公認で出馬した川口さんに勝利し当選(2選)、川口さんは比例復活もならず落選した。
2014年の総選挙から民主党は、元秋田朝日放送アナウンサーの緑川貴士さんを擁立するも、金田さんが再選を果たした(3選)。
金田さんは、2016年8月に発足した第3次安倍第2次改造内閣において法務大臣に任命され、初入閣を果たした。
秋田県選出国会議員の入閣は、1999年に野呂田芳成さんが小渕内閣で入閣(防衛庁長官)して以来、17年ぶり。
前々回(2017年第48回衆議院議員総選挙)は、希望の党から出馬した緑川さんが1,672票差まで詰め寄るも、金田さんが逃げ切り、当選(4選)。緑川さんは比例復活に回り初当選した(惜敗率97.77%)。
前回(2021年第49回衆議院議員総選挙)は、立憲民主党に移籍し野党統一候補として出馬した緑川さんが、小選挙区で初めて金田さんを破って選挙区初当選(2選)、金田さんは比例復活に回り5選(惜敗率90.35%)。
共産党は2023年6月、次期衆議院選挙で秋田2区から党公認候補として、党県委員会常任委員の藤本友里さん(44歳)を擁立すると発表した。
2023年9月、金田勝年元法務大臣が次の衆議院議員選挙には出馬しない意向を固め、自民党関係者に伝えた。次の衆議院選挙では、金田さんが10月に74歳の誕生日を迎えるため、比例区での立候補を73歳までとする自民党の内規に抵触し比例重複立候補ができないこともあり、不出馬の意向を固めたとみられている。
◆2023年9月22日更新
次期衆議院議員総選挙において、自民党秋田県連(御法川信英会長)は金田さんの後任となる、衆議院秋田2区の自民党公認候補を選考する委員会を設置した。
9月22日、県議会棟の自民会派控室で初会合を開き、来月3日まで候補者を公募し、県内各支部からの推薦も受け付けることを決めた。
秋田2区 次期衆議院選挙(第50回衆議院議員総選挙)予測
次期衆議院選挙(第50回衆議院議員総選挙)は、緑川と自民党新人候補者の戦いで、野党は、共産党の候補者擁立により統一候補とはならないが、現職の強み、地元での精力的な活動等から緑川が一歩リードか。
【秋田2区予想】第50回衆議院議員総選挙
立憲民主 | 緑川貴士(現) | △ | |
自民党 | 未定 | ▲ | |
共産党 | 藤本友里 |
(予測は2023年9月22日現在)
以上