山形3区 区域
鶴岡市、酒田市、新庄市、最上郡(金山町、最上町、舟形町、真室川町、大蔵村、鮭川村、
戸沢村)、東田川郡(三川町、庄内町)、飽海郡(遊佐町)
山形3区 情勢分析
小選挙区制実施以降、当初は最上地方と村山地方北部が山形3区、庄内地方が山形4区の区域だったが、2002年の公職選挙法改正により、新山形3区となった選挙区。
鶴岡市を地盤とする自民党の加藤紘一さんが強固な地盤を築いていた選挙区で、民主党が大勝利をおさめ政権交代が実現した2009年の総選挙でも、加藤さんが圧勝(13選)するが、社民党から出馬した吉泉秀男さんがこの選挙区としての初の比例復活当選で、吉泉さん自身も初当選した。
民主党が全国的な逆風にさらされ、自民党優勢だった2012年の総選挙では、加藤さんが自民党公認で出馬したが、健康不安や多選批判を理由に、自民党の一部議員が独自候補として前酒田市長の阿部寿一さんを無所属で擁立し、自民党を離党する地方議員がでるなどの混乱が生じた分裂選挙となった。
加藤さんは党の73歳定年制のため比例重複立候補が認められず、阿部さんに1,465票差で敗れ落選し、政界を引退した。
このときの総選挙で、比例復活も含め東北ブロックの小選挙区において唯一自民党候補者が当選しなかった選挙区となり、加藤さんは東北地方で唯一落選した自民党選挙区候補者となってしまった。
2014年の総選挙では、加藤紘一さんの娘・加藤鮎子さんが自民党の公認候補として出馬し、一方、民主党も11年振りに候補者を擁立、また、社民党は候補者擁立を断念した。
現職の阿部さんも無所属で出馬し、再び保守分裂となり、加藤さんが阿部さんに1,488票差で勝利し、初当選を果たした。当選した加藤さんは、山形県初の女性衆議院議員となった。
前々回(2017年第48回衆議院議員総選挙)は、阿部さんが希望の党から出馬したが、同党の失速などから加藤さんが前回より票差を広げ当選(2選)、阿部さんは比例復活もならず落選した。
その後阿部さんは、2019年9月投開票の酒田市長選挙へ出馬するも、現職の丸山至さんに敗れ落選した。
前回(2021年第49回衆議院議員総選挙)は、阿部さんに代わり元山形県議の阿部ひとみさんが無所属で出馬した。このため三たび保守分裂選挙となったが、加藤さんの圧勝に終わり3選を果たした。
山形3区 次期衆議院選挙(第50回衆議院議員総選挙)予測
次期衆議院選挙(第50回衆議院議員総選挙)では、前回選挙でも盤石の選挙戦を展開した加藤さんの優位は動かない。過去3回保守分裂選挙なっているが、次期選挙では不明。また、野党の候補者は現時点では、共産党のみ元鶴岡市議の山田守さんの擁立を決定している。
2023年9月に発足した第2次岸田第2次改造内閣で、内閣府特命担当大臣(こども政策・少子化対策・若者活躍・男女共同参画)として加藤さんは初入閣を果たした。
【山形3区予想】第50回衆議院議員総選挙
自民党 | 加藤鮎子(現) | ◯ | |
共産党 | 山田守 |
(予測は2023年9月23日現在)
以上