福島1区 区域
福島市、二本松市、伊達市、本宮市、伊達郡(桑折町、国見町、川俣町)、安達郡(大玉村)
福島1区 情勢分析
新たに衆議院小選挙区の区域が改定される選挙区。
旧1区の福島市、伊達市、伊達郡と旧2区の二本松市、本宮市、安達郡を合わせて新1区とし、旧1区の残余の区域と旧5区を合わせて新4区とした。
小選挙区制実施以降、自民党は佐藤剛男さんが小選挙区で連続3回当選。2005年の総選挙では、自民党内の候補者調整により、亀岡偉民さんに小選挙区を譲り、比例代表東北ブロックから出馬し当選(5選)した。
佐藤さんは、2005年2月に弁護士登録しているが、これは、弁護士法改正により司法試験合格者は、司法修習未修了でも国会議員在職5年と100時間の研修経て弁護士登録可能になったことによるが、相澤英之、津島雄二、浜田卓二郎、原田義昭と共に、この制度初の活用者となっている。
2008年に次期総選挙には立候補しないと政界引退を発表し、以後、この選挙区で自民党からは亀岡偉民さんが出馬している。
一方の野党は、衆議院3期、参議院2期務めた石原健太郎さんと石原の長男の信市郎さん、三男の洋三郎さんが立候補してきたが、民主党が大勝利をおさめ政権交代が実現した2009年の総選挙で、唯一、洋三郎さんが小選挙区で初当選している。
2009年の総選挙で自民党から出馬した亀岡さんが獲得した136,526票は、落選した(比例復活もならず)候補者の中で全国最多得票だった。
民主党が全国的な逆風にさらされ、自民党優勢だった2012年の総選挙では、亀岡さんが勝利し2選を果たした。
亀岡さんは、作新学院時代に捕手として、「昭和の怪物」江川卓とバッテリーを組み、甲子園に2度出場した経歴をもち、その後アマチュア野球でも活躍していたが、姉が政治家に嫁いだ縁で、建設大臣や農水大臣を務めた自民党の亀岡高夫と養子縁組を結び(旧姓小倉)政界に転向した。
2014年の総選挙でも小選挙区で勝利し3選を果たすが、民主党から出馬した金子恵美さんも比例復活で初当選した。
前々回(2017年第48回衆議院議員総選挙)は、亀岡さんと金子さんの一騎打ちとなり、無所属で出馬していた金子さんが勝利し2選、亀岡さんは比例復活に回った(3選)。
前回(2021年第49回衆議院議員総選挙)も金子さんが立憲民主党公認の野党統一候補として出馬し、またも亀岡さんと一騎打ちの末に、小選挙区で再び勝利した(3選)。亀岡さんも前回より票差を縮めたが、またも比例復活にまわり4選(惜敗率95.51%)。
福島1区 次期衆議院選挙(第50回衆議院議員総選挙)予測
次期衆議院選挙(第50回衆議院議員総選挙)では、大きな区割り変更の選挙区となるが、新福島1区では、三度、金子さんと亀岡さんの一騎打ちが濃厚だ。激闘が予想される。
【福島1区予想】第50回衆議院議員総選挙
立憲民主 | 金子恵美(現) | △ | |
自民党 | 亀岡偉民(比現)惜敗率95.51% | △ |
(予測は2023年9月23日現在)
以上