宮城2区 区域
仙台市宮城野区、若林区、泉区
宮城2区 情勢分析
東北で最も有権者が多く、無党派層の数も多い選挙区。
小選挙区制施行当初は、自民党は中野正志さんを擁立していたが、2003年の総選挙で民主党の鎌田さゆりさんが当選し、中野さんは比例復活に回った。
その後、鎌田さんを支援していたNTT労働組合の幹部らが、公職選挙法の連座制適用対象となる利益誘導罪で逮捕・起訴される不祥事が発覚、連座制が適用される判決により、鎌田さんは議員辞職した。
鎌田さんの議員辞職に伴う補選で自民党から出馬した秋葉賢也さんが初当選したため、比例復活での当選をしていた中野さんとの調整で、自民党はこの選挙区でコスタリカ方式をとることにした。
2009年の総選挙では、民主党の新人の斎藤恭紀さんが中野さんを破り、中野さんは比例復活もならず落選、秋葉さんは比例東北ブロック単独で当選した。
2012年の総選挙では、自民党は秋葉さん、日本未来の党に移籍した斎藤さん、自民党を離党し日本維新の会に移籍した中野さん、さらに、かつて宮城1区から民主党で出馬し、参議院議員に鞍替えしていた今野東さんが再び衆議院に挑戦するなどの乱戦となったが、秋葉さんが当選した。
野党系の候補者は、全員が比例復活もならずに落選した。
総選挙からわずか4ヶ月後に、今野東さんは65歳で死去した。
中野さんは、2013年の参議院議員選挙で日本維新の会から比例区で出馬し当選した。
前々回(2017年第48回衆議院議員総選挙)は、秋葉さんに対して、無所属ながら野党統一候補として立候補した鎌田さゆりさん(当時宮城県会議員)が、1,316票差まで迫る接戦だったが、秋葉が6選。
鎌田さんは、宮城2区からの5年間の立候補禁止の判決を受けて2004年に議員辞職後、2005年の仙台市長選挙に無所属で出馬するも落選、2012年と2014年の衆議院議員総選挙では、民主党に復党して公認候補として、宮城6区から立候補するも連続落選していた。2015年の宮城県議会議員選挙に泉区選挙区より民主党推薦無所属で立候補しトップ当選していた。
前回(2021年第49回衆議院議員総選挙)は、鎌田さんが立憲民主党公認の野党統一候補として立候補し、秋葉を571票差の接戦で破り、16年ぶりに国政復帰を果たした。秋葉さんは比例復活に回った(惜敗率99.51%)。
秋葉さんは、2022年8月10日に発足した第2次岸田改造内閣で、復興大臣として初入閣を果たすも、同年12月に政治資金などをめぐる問題で復興大臣を事実上更迭され、自民党内からも次の公認予定者とすることに慎重論が上がっている、との報道もされた。
宮城2区 次期衆議院選挙(第50回衆議院議員総選挙)予測
次期衆議院選挙(第50回衆議院議員総選挙)でも、鎌田さんと秋葉さんの一騎打ちが予想されるが、秋葉さんのイメージダウンは確実、鎌田さんが一歩リードか。
【宮城2区予想】第50回衆議院議員総選挙
立憲民主党 | 鎌田さゆり(現) | △ | |
自民党 | 秋葉賢也(比現) 惜敗率99.51% | ▲ |
(予測は2023年9月20日現在)
以上