(旧)島根1区 区域
※第49回 衆議院議員補欠選挙
松江市・出雲市(旧平田市域)・安来市・雲南市(旧大東町・加茂町・木次町域)・仁多郡・隠岐郡
島根1区 区域
※第50回 衆議院議員総選挙
松江市・安来市・雲南市・仁多郡・飯石郡・隠岐郡
島根1区 情勢分析
2022年の公職選挙法改正により、区割りが変更となる選挙区。 これにより、出雲市と雲南市における選挙区分割状態が解消されると同時に、雲南市全域と飯石郡が島根1区に編入となり、出雲市全域が島根2区へ編入された。
第50回衆議院議員総選挙から適用される区域は以下の通りとなる。
松江市・安来市・雲南市・仁多郡(奥出雲町)・飯石郡(飯南町)・隠岐郡(海士町・西ノ島町・知夫村・隠岐の島町)。なお、日本・韓国ともに領有権を主張している竹島も島根1区に属している。
尚、2002年〜2022年までの旧島根1区の区域は以下の通りである。
松江市・出雲市(旧平田市域)・安来市・雲南市(旧大東町・加茂町・木次町域)・仁多郡(仁多町・横田町⇒2005年の合併より奥出雲町)・隠岐郡(海士町・西ノ島町・知夫村・隠岐の島(2004年の合併前までは西郷村・布施村・都万村・五箇村))。
また、2024年4月28日に執行される島根1区選出の細田博之さん死去に伴う、第49回衆議院議員補欠選挙は、旧島根1区内で実施される。
この地域は、強固な地盤、後援会を背景に、細田吉蔵さん、細田博之さんの親子二代に渡り、中選挙区(島根県全県区)の第29回衆議院議員総選挙(1960年11月)〜小選挙区(島根1区)第49回衆議院議員総選挙(2021年10月)まで、20期連続当選、60年11ヶ月11日間、守り続けた自民党王国である。
また、細田博之さんは、政界きっての選挙通との評価も高く、選挙に強く、特に小選挙区制導入以来、第41回、第45回、第48回を除く衆議院議員総選挙で他の候補者が比例復活出来ないほどであった。
1996年の第41回衆議院議員総選挙では、3人が立候補し、自由民主党・前職の細田博之さん73,907票、民主党・前職の石橋大吉さん46,481票、日本共産党・元職の中林佳子さん21,416票で、自民党の細田博之さんが選挙区当選、民主党の石橋大吉さんが比例復活当選した。 日本共産党の中林佳子さんは落選するも翌1997年に比例中国ブロックで繰り上げ当選、第42回で比例単独で当選する。
2000年の第42回衆議院議員総選挙では、4人が立候補し、自由民主党・前職の細田博之さん74,361票、民主党・前職の石橋大吉さん37,323票、無所属の会・新人の岩本久人さん25,671票、日本共産党・新人の吉川晴雄さん8,484票で、自民党の細田博之さんが選挙区当選する。
2003年の第43回衆議院議員総選挙では、3人が立候補し、自由民主党・前職の細田博之さん117,897票、民主党・新人の濱口和久さん61,071票、日本共産党・新人の上代善雄さん14,237票で、自民党の細田博之さんが選挙区当選する。
2005年の第44回衆議院議員総選挙では、4人が立候補し、自由民主党・前職の細田博之さん125,401票、民主党・新人の濱口和久さん59,334票、日本共産党・新人の上代善雄さん12,786票、社会民主党・新人の加納克己さん9,675票で、自民党の細田博之さんが選挙区当選する。 この時、細田博之さんは内閣官房長官の要職であった為、選挙期間中に地元入りがほとんど出来ていないなかでの、得票率60.52%であった。
民主党が大勝利をおさめ政権交代が実現した2009年8月の第45回衆議院議員総選挙では、4人が立候補し、自由民主党・前職の細田博之さん122,595票、民主党・新人の小室寿明さん80,789票、日本共産党・新人の石飛育久さん8,923票、幸福実現党・新人の池田健一郎さん2,060票で、自民党の細田博之さんが選挙区当選する。 全国的に自民党が議席を大きく減らした選挙で、この時、細田博之さんは自民党幹事長の要職であった為、選挙期間中に地元入りがほとんど出来ていないなかでの、得票率57.19%であった。
また、民主党の小室寿明さんも比例当選する。 ちなみに小室寿明さんは第44回は島根2区から立候補し、落選する。
民主党が全国的な逆風にさらされ、自由民主党優勢だった2012年12月の第46回衆議院議員総選挙では、3人が立候補し、自由民主党・前職の細田博之さん112,605票、民主党・前職の小室寿明さん47,343票、日本共産党・新人の吉儀敬子さん14,173票で、自民党の細田博之さんが選挙区当選する。 この時、細田博之さんは、当総務会長の要職であった為、選挙期間中に地元入りがほとんど出来ていないなかでの、得票率64.67%であった。
2014年12月の第47回衆議院議員総選挙では、3人が立候補し、自由民主党・前職の細田博之さん100,376票、民主党・新人の和田章一郎さん38,346票、日本共産党・新人の上代義雄さん17,479票で、自民党の細田博之さんが選挙区当選する。 この時、細田博之さんは、党幹事長代行の要職であった為、選挙期間中に地元入りがほとんど出来ていないなかでの、得票率64・26%であった。
前々回(2017年10月)の第48回衆議院議員総選挙では、2人が立候補し、一騎打ちの選挙となった。自由民主党・前職の細田博之さん95,513票、立憲民主党・新人(元参議院議員)の亀井亜紀子さん65,285票で、自民党の細田博之さんが選挙区当選、立憲の亀井亜紀子さんは、比例当選する。
亀井亜紀子さんは、元衆議院議員・亀井久興さんの長女であり、旧津和野藩主亀井家第15代当主・亀井茲建の孫に当たる。 また、明治時代の元勲岩倉具視の来孫に当たる。
前回(2021年10月)の第49回衆議院議員総選挙では、3人が立候補し、自由民主党・前職の細田博之さん90,638票、立憲民主党・前職の亀井亜紀子さん66,847.067票、無所属・新人の亀井彰子さん4,318.908票で、自民党の細田博之さんが選挙区当選する。
なお、得票数で小数点以下の数字が発生しているが、これは、候補者名を平仮名で書いた場合に同姓同名となる「かめいあきこ」や「亀井」「かめい」等、どちらか判断出来ない、票を両候補者の得票数に応じて按分した為である。
第49回衆議院議員総選挙後の2021年11月10日に自民党の細田博之さんは、第78代衆議院議長に就任するも、2023年7月以降、東京都内の病院に救急搬送されたり、脳梗塞を発症するなど、体調不良による入退院を繰り返し、公務に影響が出たため、10月に議長辞任の意向を固め、臨時国会招集日の2023年10月20日の臨時国会衆議院本会議にて辞任が認められる。
2023年11月10日10時58分、多臓器不全により79歳で逝去。
そのため、衆議院解散が無い限り、第49回衆議院議員補欠選挙が2024年4月28日に執行される事になった。
島根1区 次期衆議院選挙(第49回衆議院議員補欠選挙)予測
細田博之さん逝去に伴う、次期衆議院補欠選挙(第49回衆議院議補欠選挙)は、2024年4月28日執行予定で、2024年3月9日現在、以下の候補者が予想されます。
自由民主党・新人の錦織功政さん、立憲民主党・元職の亀井亜紀子さん、無所属(日本保守党 公認申請中)次世代の為の自由福祉党・新人の佐々木信夫さんです。
なお、日本共産党は当初、第50回衆議院議員総選挙にて島根1区から擁立予定であった、同党島根委員会副委員長の村穂江利子さんを立候補させる予定であったが、野党系が競合することを避けるため、擁立を取り下げ、、立憲民主党・元職の亀井亜紀子さんを自主支援することに決定した。
【島根1区予想】第49回衆議院議員補欠選挙
(公認)自由民主党 | 錦織功政(新人) | ||
(公認)立憲民主党 (自主支援)日本共産党 | 亀井亜紀子(元職) | ⚪️ | |
無所属次世代の為の自由福祉党・代表 | 佐々木信夫(新人) |
以上